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2009 Absa Cape Epic 遠征レポート⑩

3月26日(木)【ステージ5】
場所:GREYTON to OAK VALLEY 距離:111km 登坂:2233m
結果:ミックスクラス15位 走行時間:6:09.32,6

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今日さえ無事ゴールすれば、あとは距離100km以下、登坂2000m以下のステージを2つ残すのみとなる。パンフレットによると、このステージは一番タイム差がつきやすいらしい。確かに昨日あたりからコンスタントに走り順位を上げていくチームと、疲れが露呈しているチームがはっきりし始めた。残念ながら私たちは後者のグループに属してしまっているようだ。苦しいが、それはみんな一緒。遅れを最小限に留めるべく、何が何でも踏ん張りたい。
気持ちとは裏腹に、今日一番標高の高いピークを越えて第1補給所をすぎたところから大幅にスピードダウンをしてしまった。昨日の夜、思うように食事が喉を通らなかったせいだろうか。自分は同じように力いっぱいペダルを踏んでいるので遅いという感覚はない。でも何故だかどんどん抜かされていく。第2補給所でついに「リタイヤするか?」と竹谷選手から声をかけられてしまう。レースを通して一番ショックを受けた場面だった。補給所のブドウを口に放り込んで意地で走る。負けてたまるか〜!
ここで天の助け!線路沿いのダウンヒルセクションでスピードの合う地元ライダーにくっついていき、再びペースをつかむ。マウンテンバイクと自分が一体となって時速60キロ近くで山を駆け下り、スリリングなたて溝のすぐ横をかすめてバランスを取ることがたまらなく楽しい!ここで前輪でも取られようものなら人生おしまい。たまらない!マウンテンバイク最高!こんなにへとへとになってひどい目にあっているというのに、不思議な感情だ。そのままそのライダーの無理と無駄の全く無いスマートなラインで登っていき、ゴールに辿り着くという希望の光が見えてきた。本当に有難い救世主だ。
が、しかし時は正午を越え、次は容赦なくどんどん上がる気温が私たちを待ち受けていた。ラスト15キロで私のボトルが空になる。何度口をつけても1滴の水分も出てこない。体に熱がこもり始める。ヤバイ。竹谷選手のキャメルバックに残っていた水をボトルに分けてもらい、大切に飲みながら飛びそうになる意識と格闘する。「大丈夫、大丈夫・・・」呪文のようにつぶやく。声を発し、それを聴力によって聞く。その作業がなんとか意識をつなぎとめる命綱となっていた。
そして、ゴール!!もう毎日が感動のクライマックスだ。ゴールラインで口の端から水をこぼしながら必死に何倍も飲み続けるアジア人はさぞあさましかった事かと思うが、喉を通る水分と、体にしたたる冷たいものがたまらなく気持ちよかった。
今日もゴールへたどり着けたことが嬉しくて嬉しくてたまらない。私のテンションは急上昇した。キャンプサイトも今日はなんだか穏やかな雰囲気。この中盤の大山場を越えてみんなもhappyなんだ。