« 日曜日はシティーライド | メイン | 2009 Absa Cape Epic 挑戦を支えてくれたモノ〜尾西のアルファ米〜 »

2009 Absa Cape Epic 遠征レポート⑨

3月25日(水)【ステージ4】
場所:GREYTON 距離:114km 登坂:2202m
結果:ミックスクラス14位 走行時間:6:14.02,7

st4.jpg

この2日間は鬼門だ。
体は疲労しきっているのに、これでもかと言うほど距離も登坂もしっかりある。食べるのも苦しい。トイレへ行く、荷物を片付けるなど生活全ての動きがスローダウン。きびきび動くことが出来ない。それでも毎朝7時がくれば、壮大なサウスアフリカの大地を走りまわらなければならない。
朝のルーティーンはこうだ。5時に起床のサイレンが鳴る。テントのチャックを開ける音があちこちから聞こえ、仮設トイレ(いつでもスタッフがいて掃除・ペーパー補充・順番待ち整理などをしてくれる)の列に並ぶ。次に食堂である大きなサーカスのようなテントへ行ってトースト、シリアル、スクランブルエッグ、フルーツなどの食事を頑張って食べる。食欲がすっかりなくなってからは海上さんに教えてもらった「オートミールに塩をかけるとおかゆになる」というものに助けられた。食事が済むと再びトイレの列に並び、バイクパークへ行って手首に巻かれたゼッケンナンバーの書かれたタグを見せて自分のバイクを引き取り、テントへ戻る。2日に1回キャンプ地が移動する日の朝は、ライダーズバックに荷物をまとめて運搬トラックまで持っていき、6時45分までに召集ゲートでチェックを受ける。タイム順に整理されたゲート内は毎日一緒に走っているライダーが多くいて、会話を楽しんだり、疲労でガチガチに固まったストレッチをしたりして過ごす。頭上には動画を撮影するためのヘリコプターが飛び、軽快な音楽が鳴り響く。そして7時にレースがスタートする。

昨日の上手くまとめたレースで私たちの走り方を掴んだかと思われたが、そう簡単に事は進まなかった。2人でペースを合わせて順調に進んでいると、コース中盤で後ろを走っているはずの竹谷選手がいない。後から来たライダーから「彼、完全に止まっていたよ」とトラブルを知らされる。しばらく止まって迷ったが、「またパンクかもしれない。すぐ来るだろう。」と考えてゆっくり足を回して走りながら待つことにした。しばらくするとキツそうな顔で竹谷選手が追いつき「リアメカのワイヤーが切れた。」と。そんなばかな。まだ50キロほど走らなければならないのに竹谷選手のバイクは前3段の変速しか機能しないのだ。緊張がみなぎり、実質的に「解散!各自ゴールを目指すこと!」となってしまった。平坦はなるべく一緒に走ってもらいたかったのだが、竹谷選手は重いギアで速い列車に乗ってビュンビュン行ってしまう。登りで仕方なくバイクを押している竹谷選手に追いつき、声をかける。1人で走るのは精神的にキツイ。このレースのルールが2人ペアで走る、というものであることを深く理解した。「待ってよ!平地くらい一緒に走ってよ!」と言いたいところだが、トラブルも2人の力で乗り切るもの。腰の痛みに体中が支配されそうな苦しみと戦いながらも、なるべく竹谷選手のギアに合わせたペースを乱さないように、声をかけて励ましあいながら歯を食いしばった。修理中や2人が一緒に走っていることを確かめるチェックポイントの通過前など、何度か後ろを待ってゆっくり走らなければならない区間があると、元の速いペースに戻すことが難しい。体が動かない。ここで女子のペースに合わせて走る竹谷選手の辛さを知る。その他にも2回のパンクや転倒があり、ヘトヘトに疲れた一日だった。