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体重管理とL-カルニチン

11月8日マレーシアのマラッカにて開催されたアジア選手権。09シーズン最後のレースであると同時に、プライオリティの高い、一番高いパフォーマンスを持ってきたいと狙っていたレースでした。アジア選手権では05年から毎年表彰台を中国に独占されてきましたが、何としてでもその中国の目覚ましい進化に食らいつかなくては!その思いで数々のトレーニングとレースを繰り返してきました。そして今年の結果は中国の間に入って2位!今年のワールドカップ開幕戦で優勝しているRen選手に1周目は付いていけたし、07年のU23世界チャンピオンのLiu選手に勝てたことは、来年に繋がる大きなモチベーションと自信を与えてくれました。狙った大会で成績を残せるのは選手として最も嬉しいこと。今回はこの大会のために取り入れたコンディショニングの一つを紹介します。

細部まで軽量化にこだわったレースバイクからも分かるように、クロスカントリー競技にとって重量は大きなマイナス要因。路面抵抗の大きい荒れた山を登っていくにはバイクと体の総重量は軽い方が有利なので、選手は常にウエイトコントロールに気を遣います。しかし食べる量を減らす減量は、筋肉も一緒に落ちてパワーが低下しまうので逆効果。出せるパワーはそのままに、脂肪だけを落としてキレのあるシェイプされた体を作るため、今回はL-カルニチンのサプリメントをコンディショニングに取り入れました。

L-カルニチンは脂肪をミトコンドリア(脂肪を燃やしてエネルギーを生み出す場所)に運んで燃焼を促す、生きていくのに欠かせない物質。私たちの体ではエネルギーを必要とする筋肉の中に最も多く存在していて、普段は羊や牛のお肉などを食べることで摂取しています。なるべく体に必要な成分は食事で美味しく摂りたいところですが、お肉をたくさん食べると脂肪も一緒に摂り過ぎてしまうので、足りない分はサプリメントで補います。L-カルニチンは摂取するだけでも脂肪燃焼効果が確認されていますが、効果的な利用方法は、継続的に摂取することと、運動をすること。継続的に摂取する理由は、体の中で常にL-カルニチンの濃度を高く保つ事により、日頃から脂肪の燃焼効率がアップするからです。また、運動をすることによってL-カルニチンの働きを助ける物質の遺伝子発現が活発になるらしく、このとき、L-カルニチンの摂取が運動と併用してなされると、同じ物質の増加が促進されるそうです。つまり、L-カルニチンを毎日摂取して、出来る日は軽い運動をプラスする、この習慣を継続するとL-カルニチンの脂肪燃焼促進作用がどんどん高まっていって、「脂肪の燃えやすい体」が出来るんです!

私の摂取方法は、朝は多めにL-カルニチンのサプリメントを摂取し、練習に出かけていました。夜は覚えていたら朝の半分くらいの量を摂るし、実は忘れる日もしばしば(笑)。練習のない日も体の中のL-カルニチンレベルは保っておきたかったので毎朝同様に摂取していました。これを1か月半ほど継続して、レースの日には真夏と同等かそれ以下のベスト体重の調整に成功!練習メニューのワット数は落ちていなかったので、効率よく脂肪を燃焼できたのでしょう。毎年私の体重は季節に影響されやすく、夏痩せて、秋に太るというリズムを繰り返していて、今年も9月の後半には世界戦後の休息と秋到来で少し増えてしまいましたが、11月のアジア選手権までに夏と同レベルの体重に戻すことができたので便利なサプリの存在には感謝、感謝なのです。

こうした小さな努力や工夫の積み重ねが大きな結果を生みだすのがレースの世界。
しばらく休息したら、また気を引き締めて来年のさらに大きな結果に向かって走りだします!