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L-カルニチンで持久力アップ

09シーズンのリフレッシュ期間も終わり、10シーズンのトレーニングがスタートしました。夏場のようなクラクラする高強度のトレーニングはアドレナリンが出て楽しいのですが今はしばらくお預け。いわゆるLSD(Long Slow Distance)と呼ばれる、ゆっくりと長く走る土台作りのトレーニングから始めています。このトレーニングのおもな目的は低強度で長く続く運動によって毛細血管への血流を促し強化することにあります。毛細血管が刺激を受けて発達すると、持久力や回復力が向上して、高強度のトレーニングを始めた時に耐えられるトレーニング量や期待できる伸び率が向上します。高強度の運動時には太い血管へ血流が集中しやすいので、たとえ長時間行うことが出来たとしても、LSDトレーニングと同様の効果は期待できないのです。「冬」と聞くだけでもテンションの下がる夏大好きな私が、この時期に大好きなレースも無く、黙々と低強度の練習を続けるのはアドレナリン不足で精神的に辛いのですが、土台が無ければ上に積みあがるものも積みあがりません。腹をくくり、修行のように淡々と頑張るのみです!

このLSDトレーニングは一般的に言われる脂肪燃焼目的の「有酸素運動」とほぼ同じものを指し、しゃべり続けられる程度の軽い負荷の運動を続けます。もちろんトレーニングメニューとして行うときも、脂肪燃焼効果は狙いたいところ。そんな訳で、私は先月も紹介した脂肪燃焼を促すL-カルニチンのサプリメントを朝食時に摂取しています。このL-カルニチンの働きとして、脳神経におけるダルさを払拭する働き、脂肪燃焼を促進する働きの2種類を紹介してきましたが、実はもう一つ大きな働き「筋肉疲労(筋肉痛など)の抑制」があるのです。L-カルニチンを摂取したアスリートに行った実験によると、対照群に比べて有意に筋肉痛の体感度と筋肉疲労を示す物質の血中濃度が低下したそうです。この実験では、体重50kgの人に換算すると一日に約600mgのL-カルニチン摂取を毎日継続して行いました。実際にサプリメントを摂る際の参考にしてみてくださいね。冬場のトレーニングは連日長時間のトレーニングが続くうえ、筋力トレーニングも加わるのでトレーニングの疲労を翌日に持ち越さずに次のトレーニングに臨むのが継続のコツ。脂肪が燃える上に、疲労が軽減されるL-カルニチンは冬にも大切な成分なのです。

なぜL-カルニチンが筋肉疲労を抑制するのか、さらにその仕組みを調べてみたところ、脂肪燃焼の促進によってエネルギーが十分供給されたことに加えて、毛細血管の拡張が関与しているという考えが有力だそうです。運動によって毛細血管にうっ血状態が起こると筋肉が損傷するのですが、L-カルニチンは毛細血管を広げるのでこのうっ血が回避され、筋肉の損傷度が抑制されるというのです。

手元の資料に書いてあったのはここまででしたが、毛細血管を拡張する働きって、LSDトレーニングが狙う効果そのもの。L-カルニチンの摂取によって持久力を測る指標である最大酸素摂取量が増大した、というデータもあり、L-カルニチンの持久系スポーツに関わる働きはかなり深そうです。

ここ数年もっぱら筋肉系だった私のアタマは実は理系出身。L-カルニチンへの興味をきっかけに久しぶりに論文なんかを読んでみるのは、なかなか楽しい作業でした。いつまでも新人だと思い込んでいた私もどうやらベテランの年代に突入していたようなので、これからのステージはもう少し頭を使って自分の能力を伸ばしていけるよう努力していきたいです。

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☆疲労に負けない!「L-カルニチン」

☆体重管理とL-カルニチン