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2010世界選手権レースレポート

SPECIALIZED 片山梨絵 レースレポート
レース名:UCI MOUNTAIN BIKE WORLD CHAMPIONSHIPS Cross-Country OLYMPIC
日時:2010年9月4日 11:00〜
場所:MONT-SAINTE-ANNE(カナダ・ケベック)
距離:1 Start Loop, 5 Laps - Distance: 26.0 km
結果:Women Elite 24位(67人出走)
1 、WLOSZCZOWSKA Maja( POLAND) 1:48:21
2、 KALENTIEVA Irina(RUSSIAN FEDERATION) +00:48
3 、KOERBER Willow(UNITED STATES OF AMERICA) +00:52
24、KATAYAMA Rie(JAPAN)+10:39

 世界選手権に出場するのは7回目。今年は今までとちょっと違う緊張感があった。去年までは、大きい大会ではあるけど何もかかっていない、ある意味気楽に「当たって砕けろ!」という感じだったけど、今年は手ごたえがあったので、「成績を残したい」という欲があって少しナーバスな部分もあった。
月曜日からコースの試走を開始。コースはスーパードライのパフパフな路面で滑りやすかった。スピードが出るので無駄な動きをした時に体にくる衝撃が大きく、いかに楽して速く走るかを探りながらの試走だった。水曜日は国別対抗のチームリレーに参加。エリート男子、U23男子、ジュニア男子、女子の4人で1周ずつリレーする。まだ攻略途中のコースを全力ダッシュで走った。もがいて体力的にきつくなるとハンドリングがおぼつかず、2回も前転してしまった。そのせいでタイムも伸びなかったけど、週末の本戦XCOに向けて良いシュミレーションができて良かった、本番で転ばなければいいや、と前向きな気持ちになれた。チームで戦う、といういつもと違うゲーム性を楽しめたのがプラスになったんだと思う。
 決戦は土曜日。朝起きてカーテンを開けると、夜のうちにかなり雨が降ったらしい。会場入りしたスタート2時間前はかなりのザーザー降り。とはいえ土質が砂っぽいので水はけは良さそうだ。SPECIALIZEDのファクトリーチームとカナダのスタッフから情報を集めて、タイヤはマッドタイヤではなく、セミウエットのサウザーウィンドをチョイスした。
 スタート。4列目と悪くない位置なのでもっと前に行きたかったけど、やっぱりまだまだ爆発的な力が足りない。結局渋滞にはまってシングルトラックは登りも下りもバイクを押してラン。乗車できる区間になっても前の選手が遅くてなかなかパスできずに苦戦した。下りの遅い選手でも、ダブルトラックに出たときに道を譲ってくれることなんてありえない。むしろそういう選手に限ってダブルトラックがむちゃくちゃ速かったりするのだ。フィードゾーンに出た瞬間に全力でもがいてなんとか前に出た。流れをせき止められていたので、ひとつ前の集団は視界に入らないほど離れてしまった。スタートループだけでトップから2分半近くの遅れ。追い上げるしかない。
 1周目は前に追い付いて、せき止められて、抜かせるところで抜かして、の繰り返し。下りも調子が良くて楽しい。タイヤチョイスも最高だ。2周目に入った時、「前は中国、40秒」と情報を得る。追うしかない。一番観客の多いロックセクションの下りで前の選手がバイクを押している。けど、私は良い感じで集中した戦闘ゾーンに入れていたので、恐怖心なくその選手を抜かしながらロックセクションをクリアーした。観客が沸いて盛り上げてくれたのが最高に気持ち良かった。そのまま調子づいてペースを上げていく。が、最後の高速な下りで後輪をリム打ちしたような嫌な感触が。しまった。コーナーでタイヤがヨレる感じがしたけど直線では普通に走れるので迷いながらもテックフィードをそのまま通過する。3周目。中国との差は10秒!もう捕まえるぞ、という時に、やっぱりコーナーで後輪がヨレる。スローパンクしているみたいだ。しばらくそのまま走ってみたけど後輪が気になってだんだん集中力が切れそうになったので、一度停止してパンク修理剤を入れることにした。丁寧にやったつもりがまさかの失敗。ムースがホイールに入っていかず、タイヤはペコペコのままだ。仕方がないのでテックゾーンまでそのまま走って、ホイールを交換した。トータル2分強のタイムロスでレースに復帰する。1〜2周目で「Rie!」と名前で応援してくれる集団のいる場所があったのだが、パンクしたタイヤで3周目にそこを通過すると「Oh~~~」と残念そうな声が聞こえた。私を見てくれている人がいる、応援してくれている人がいる。それがパワーになって、「ここで集中を切らすわけにはいかない!」という気持ちになれた。見えかけたTOP20と中国人は離れていったけど、結果を気にしている場合じゃない。今できることは戦う事だけ。とにかく前を追い続けて24位。いままでの世界選手権の中で一番良い成績でゴールした。ゴール後は調子良く走れた、出し切れたことが嬉しかった。しかし後になってレースアナリシス(ラップタイムや順位の変動)を見ると、TOP20入りのチャンスを逃したことが悔しくてたまらない。。。この気持ちを3週間後のアジア選手権、11月のアジア大会で金メダルを獲るためのエネルギーにしていこう!

使用機材
バイク:SPECIALIZED S-Works Era 
タイヤ:SPECIALIZED S-WORKS サウザーウィンドF2.0、R1.8(1.8気圧)
ペダル: ATAC TITAN CARBON
マッサージオイル:Sports Balm イエロー1
アイウエア:SPECIALIZED ARC TERRA SMALL
アイウエア調整:メガネナカジマ
ニュートリション:パワージェル
データ:POLAR RS800CX BIKE
コンディショニング:日本カイロプラクティックセンター大船 
テーピング:New-HALE
メカニックサポート:轍屋自転車店