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アジア大会レースレポート

レース名:第16回アジア大会 自転車・マウンテンバイク・クロスカントリー
日時:2010年11月18日 10:00〜
場所:中国・広州
結果:女子 銅メダル
1、REN Chengyuan(中国)1:46:35.82
2、SHI Qinglan(中国) 1:53:07.99
3、片山梨絵(日本)   2:01:15.63

今思えば、全く冷静じゃないレース前1ヶ月だった。レースや遠征が続いて神経が疲労して頭が混乱し、「やるしかない」「やるしかない」で日々を過ごしていた。思考がまとまらないので日々のすべきことをこなすのに必死で、というか、こなしきれず、なにかにせきたてられるように毎日が過ぎていった。客観的に自分を見ることができていなかった。なんとなくボタンを掛け違えているのにうすうす気が付きながら現地入り。レース2日前の試走は段々調子を上げて練習を終えたが、前日の試走前に生理になってしまい、バイクにまたがっても上手くバランスが取れなかった。ふわふわしながら試走をしても仕方がないので早目に切り上げようと思ったら、最後の最後に落車。ハンドルバーが木に激突するのを目の前で見て割れたかと焦ったが、バイクに大きな異常はなく助かった。膝を少し怪我して、内ももを打撲。チームのドクターとマッサーが対応してくれたのでマイナスを最小限に抑えることができ、有難かった。集中できた世界選手権のときと、生活のリズムが明らかに違っていたけど、上手くコントロールすることができず、あとは何かに祈るような気持ちでレース当日を迎えた。
 コースは細かいアップダウンの続くハイスピードなシングルトラックがほとんどで、選手を無理なくパスできるのはスタートと、コース中盤のフィードゾーンにあるアスファルト区間のみだった。長い登りがなく、バイクを路面に合わせて上手く送ってあげるとどんどん加速していくような、好きなタイプのコースだ。トップでシングルトラックに入って自分の好きなリズムでコースを走れるよう、スタートのイメージを何度も何度も繰り返した。号砲に反応してスタート。全力を尽くしたがバイクは伸びず、中国2選手に次ぐ3位でシングルに入る。「離れなければ大丈夫」と自分に言い聞かせる。しかし、コースの走りこみを相当しているのか、中国選手はドロップオフやコーナリングをかなりの高速で抜けていく。少しずつ差が開き、9月には自分に分があった登り返しでもパワー負けしていた。負けるはずはないと思っていた韓国の選手が後ろにぴったり付いて離れない。踏み込もうとしても体にキレがない上に、試走で全く問題なかった登り返しのコーナーで何度も足をついてしまった。そんな流れの悪い走りが災いしてチェーンが絡まってしまう。一度降りて直している間に韓国選手に先行されてしまう。このときに開いた20秒ほどの差を詰めるのに予想以上の時間がかかった。苦しかったけどあきらめるわけにはいかず、ミスを無くせば追いつけるはず、と冷静なコーナリングを意識した。3周目にやっと韓国選手をパスする。レース後半でやっかいな事にならないよう、一気に引き離す。このまま勢いに乗って前を追いたい。1位はともかく、2位の選手なら、本来の力を出せれば少し遅れたとしても追いつけると信じていた。が、スタッフから聞くタイム差はかなり大きい。何かの間違えであってくれ、、、などと現実逃避しながら、とにかくペダルを踏んだ。
 ゴールしてみると、中国とは全く勝負もさせてもらえない歴然としたタイム差があった。夏まではリードしていたのに。。。9月からの2ヶ月間、中国選手は素晴らしい集中力でコンディションを上げ、男子のタイム比から推測して世界でも十分走れるであろう走力をつけてきた。一方私は必死に疲労をごまかそうとジタバタしていただけで、結局調子を上げることができなかった。北京が終わってから2年間、この大会の金メダルを目指して走ってきたのに。
 中国人選手の強さ、活躍は同じアジア人としてとても誇りに思う。彼女たちを追いかけ、表彰台に君が代を流せるようになったら、きっと世界でも通用する。泣いても笑ってもあと20カ月ほど。今の気持ちを忘れずに、本気でロンドンに向かって走っていきたい。

使用機材
バイク:SPECIALIZED S-Works Era 
タイヤ:SPECIALIZED S-WORKS レネゲートF2.1 R1.9
ペダル: ATAC TITAN CARBON
マッサージオイル:Sports Balm イエロー4
アイウエア:SPECIALIZED ARC TERRA SMALL
アイウエア調整:メガネナカジマ
ニュートリション:パワージェル
データ:POLAR RS800CX BIKE
コンディショニング:日本カイロプラクティックセンター大船 
テーピング:New-HALE
メカニックサポート:轍屋自転車店